- 所在地
- 神奈川県大和市
- 施工内容
- 排水管の高圧洗浄4菅
- 施工期間
- 半日
- 施工費用
- 11,000円
- 施工担当者のコメント
- アパートなど集合住宅の排水管は、複数世帯の生活排水が集まるため、想像以上に早い段階で汚れが蓄積します。
特に油脂や洗剤、髪の毛、石けんカスなどが混ざると、配管の曲がり部分や勾配の緩い箇所にスラッジが層状に固着し、
少しずつ通水が悪化していきます。初期段階では「流れが悪いかな」と感じる程度ですが、
放置すれば完全閉塞に至り、最悪の場合は排水が逆流して室内に汚水が噴き出すこともあります。
今回の現場でも、排水マスを開けた瞬間に強い異臭が立ち込め、
内部には厚さ約5mmの汚れの層がパイプ全周にこびりついていました。
高圧洗浄ノズルを慎重に送り込み、圧力を段階的に調整しながら洗浄した結果、
パイプ内の光沢が戻るまで徹底的に洗い上げることができました。
施工後は流れが驚くほどスムーズになり、
お客様からは「まるで新品の配管みたい!」「悪臭も一瞬でなくなった」と嬉しいお言葉をいただきました。
こまリフォでは、目に見えない部分こそ最も丁寧に施工することを心がけています。
排水の詰まりは放置すると建物全体に悪影響を及ぼすため、年1回の定期洗浄をおすすめしています。
今後も地域の皆さまに安心して暮らしていただけるよう、迅速・確実なメンテナンスを行ってまいります。
大和市内のアパートにて、長年メンテナンスが行われていなかった外部排水管の高圧洗浄作業を実施しました。
入居者様から「排水の流れが悪く、時々ボコボコと音がする」とのご相談をいただき、現地調査を行ったところ、キッチンや浴室など複数の系統で油脂や汚れが蓄積し、排水管内部に厚いスラッジ層(ヘドロ状の堆積物)が形成されていることが判明しました。
特に屋外の横引き配管では、長年の油分や洗剤カスが冷えて固着し、パイプの内径をほぼ半分まで狭めていました。
この状態を放置すると排水の逆流や悪臭の発生、さらには下階への漏水事故につながる恐れもあるため、早急に高圧洗浄機による全管清掃を提案・実施しました。施工では、まず排水マスをすべて開放し、汚泥の除去からスタート。次に業務用高圧洗浄機(150kg/cm²クラス)を使用し、
専用ノズルで管内を逆噴射しながら丁寧に洗浄を行いました。汚れの塊が勢いよく排出され、排水マス内の水が一気に透明へと変化。
4本の系統すべてで詰まりを完全に除去し、排水速度・流量ともに新品同様に回復しました。作業後は排水管の勾配や接合部の確認、臭気トラップの点検も実施。最後に除菌剤を流し込み、臭気対策と雑菌の繁殖防止処理を施しています。こまリフォでは、単に詰まりを直すだけでなく、再発防止を見据えたメンテナンス提案を行うのが特徴です。
ビフォーアフター
- before
- after
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排水管の高圧洗浄工事のコツ
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排水管の高圧洗浄工事で最も重要なのは、単に水圧で汚れを飛ばすことではなく、「汚れの性質を見極めて適切な圧力と角度で除去すること」です。現場によって堆積物の成分は異なり、台所系統では油脂や洗剤カス、浴室では髪の毛や皮脂、洗濯排水では石鹸カスと繊維クズが主な汚れです。これらは混ざり合うと強固なスラッジとなり、ただ水を当てても剥がれません。したがって、最初にマスを開け、汚れの付着状態・配管の勾配・曲がりの位置を正確に把握することが第一のコツです。
次に重要なのはノズル選定と圧力設定です。高圧洗浄といっても闇雲に強い水圧をかければ良いわけではなく、配管の材質や経年劣化の程度によっては破損の恐れがあります。たとえば、塩ビ管(VP・VU管)の場合は、一般住宅なら100〜120kg/cm²程度が適正範囲です。まず直進ノズルで閉塞部を貫通させ、その後回転ノズルで管内壁全体に均一な水流を当てることで、スラッジを面で剥離することができます。この「貫通→剥離→洗浄→排出」という工程を順守することが、効率的で安全な施工につながります。
また、作業方向の判断も技術の差が出るポイントです。基本的には下流側(最終マス)から上流へ向かって作業しますが、詰まりの程度が強い場合は逆方向から圧をかける方が効果的なケースもあります。現場ごとに流路や勾配を確認しながら、柔軟に対応することが求められます。特に集合住宅では、複数世帯の排水が合流するため、他室への逆流を防ぐための止水栓管理や作業順序の調整が欠かせません。
高圧洗浄時の水量にも注意が必要です。汚れを削るだけでなく、削った汚れを流し切る排水量を確保しないと、剥がれたスラッジが下流で再付着します。一定の圧力で断続的に水を送りながら、ノズルを前後に数回往復させることで、配管全体を均一に洗い上げることができます。また、洗浄後には必ず通水テストを行い、水位や流速を確認し、滞留が残っていないかをチェックすることが不可欠です。
さらに、臭気と再発防止の処理を忘れてはいけません。洗浄直後は管内のバクテリア層が一掃されているため、臭気が一時的に強く出ることがあります。これを抑えるために、除菌剤や消臭剤を薄めて最終リンスとして流すと効果的です。また、施工後にお客様へ「排水に油や残飯を流さない」「月に一度ぬるま湯を流す」などの使用上のアドバイスを伝えることで、再発リスクを大幅に減らせます。
排水管の高圧洗浄は、見た目には単純な作業に見えても、現場判断の積み重ねによって仕上がりが大きく変わります。配管を痛めず、汚れを確実に除去し、再発を防ぐ。この三つを同時に実現するには、機械操作だけでなく、配管構造・水理学・現場感覚のすべてを理解した職人の技術力が必要です。悠ホームのように、単に詰まりを解消するのではなく、「再発しない環境を整える」意識を持って施工に臨むことが、長期的な顧客満足につながる最大のコツといえます。