- 所在地
- 神奈川県大和市
- 施工内容
- CF張り替え、浴室ドア交換
- 施工期間
- 1日
- 施工費用
- CF張り替え:30,000円、浴室ドア交換:50,000円
- 施工担当者のコメント
- 脱衣所床、扉の交換をしました。一度に全体的なリフォームでは無く、ご予算に合わた部分的なリフォームのご依頼も多く頂いております。
今回のご依頼は、「洗面室(脱衣所)の床材(クッションフロア)の貼り替え」と「浴室ドア(襖式ドア→新規ドア)への交換」を一日で完了させたい、というものでした。以下では工程ごとに詳しくご紹介します。
- 事前調査・打ち合わせ
- お施主様からは「築年数が経つにつれて洗面室の床が傷んできた」「浴室ドアの立て付けが悪くなってきたので、新しいものに替えたい」というご要望をいただきました。
- 現地を拝見したところ、CF(クッションフロア)は摩耗や変色が進み、床下の状態も部分的に浮きが見られたため、下地の補修を含めた全面貼り替えが必要だと判断。
- 浴室ドアは既存のドア枠がやや歪んでいたため、新しいドア枠と扉をセットで交換する計画を立てました。
- 材料・部材の選定
- クッションフロアは、防水性と防滑性を備えたビニール製シートを採用。色味は落ち着いたグレーに近い木目柄を選び、洗面室全体に清潔感と温かみをプラス。
- 浴室ドアはステンレス製の耐水フレームと、防カビ仕様の樹脂パネルを組み合わせた最新モデルを選定。既存よりも開閉がスムーズかつ軽量で、お手入れしやすい仕様です。
- 既存床材の撤去・下地調整
- まず既存のクッションフロアを剥がし、下地のコンパネ(合板)やモルタルの状態を確認。床材と下地の間に隙間や浮きがあった部分は、専用パテでならしながら補修しました。
- 下地を平滑に仕上げることで、新しいCFを貼った際のシワや浮きを防ぎ、長期的な耐久性を確保しています。
- 床下の防蟻処理も併せて行い、将来的なシロアリ被害を予防する処置を実施しました。
- クッションフロア貼り付け
- 下地が完全に乾燥・平滑になったのを確認後、接着用の専用ボンドを塗布。
- シートを慎重に敷き込み、ローラーで空気を抜きながら圧着。端部のカットも丁寧に行い、ドア下や洗面化粧台の脚まわりにフィットするよう仕上げました。
- 継ぎ目部分は専用の継目シール材でシーリングし、水の侵入を防止。これにより掃除もしやすく、長期間美観を保てる仕上がりです。
- 既存浴室ドアの取り外し
- 古いドアはネジ固定されたヒンジと上部レールで吊られていたため、慎重に取り外し。
- 取り外し後、枠ごと取り外せる部分はすべて撤去し、下地の木枠やモルタル面を確認。腐食やカビが発生していないかチェックした上で、必要な部分を補修しています。
- 新規浴室ドアの取り付け
- 事前に搬入しておいた新しいドア枠を水平・垂直をレーザーレベルで正確に調整しながら設置。
- 扉本体を吊り込んだ後、動作確認を実施し、「開閉時の引っかかり」「気密性」「防水性」が問題ないかを厳密にチェック。
- ドア下部には新たに水切り用のモールディングを取り付け、浴室内への水漏れリスクを極力低減しています。
- 最終チェック・お引き渡し
- CF表面の汚れや接着不良がないかローラーで再度圧着しながらチェック。
- ドアの開閉動作を何度も繰り返し確認し、ヒンジ調整や隙間調整を細部まで行いました。
- 最後に清掃を行い、工事完了後にはお施主様立ち合いのもと、細部の仕上がりや動作確認を実施。お客様からは「まるで新築のようにきれいになった」とのお言葉をいただきました。
ビフォーアフター
- before
- after
脱衣所の既存クッションフロアがところどころ剥がれ、色あせて傷が目立つ状態。また、旧型の浴室ドアは下部にわずかな腐食と立て付けのズレが見られ、開閉時に引っかかりが発生していました。その後、新たに貼り替えた木目調グレーカラーのクッションフロアは、全体に統一感が生まれ、清潔感が際立っています。浴室ドアはステンレスフレーム×樹脂パネルの新モデルを取り付け、開閉が非常にスムーズになりました。
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クッションフロア張り替え工事と浴室ドア交換工事のコツ
- クッションフロアを貼り替える際には、まず既存の床材を剥がした後に下地の状態をしっかり確認することが重要です。剥がした直後は合板やモルタルの凹凸が目立つことがあるため、専用のパテや下地補修材を用いて平滑に仕上げてから、十分に乾燥させるようにしてください。特に床下に湿気がたまっている場合は、防蟻処理や防カビ処理を同時に行うことで、長期間にわたって美しさと機能性を維持できます。次に、クッションフロア自体の選定では、防水性や防滑性のある素材を選びつつ、色柄は空間全体の印象を左右するため、日常の清掃性や照明の具合も考慮しておきましょう。貼り付ける際は、接着剤の塗布量を均一にし、シートを床面に置いたらそのまま一気にローラーを使って空気を抜きながら圧着します。特に端部やドア下など狭い箇所はカッターでのカットが難しく、わずかな隙間でも水がたまったり汚れが入り込んだりする要因になるため、事前にしっかり寸法を測り、微調整を繰り返しながらカットラインを整えてください。継ぎ目がある場合は、専用の継目用シール材を使ってシーリングを行うことで、水の浸入を防ぎ、掃除がしやすい仕上がりになります。慣れた職人ほど、この乾くタイミングと圧着の強さを見極め、貼った後に生じるシワや空洞を最小限に抑えられるため、準備段階での下地処理に時間をかけるほど仕上がりの差が出ます。浴室ドアの交換工事では、まず既存ドアを外す前に必ず水平・垂直の基準を確認し、ドア枠がどこまで歪んでいるかをチェックしておくことが肝心です。古いドアを取り外す際にはヒンジ部分やレールを無理に引っ張ると壁や枠を傷める恐れがあるので、ビスをすべて外したうえで、人手を割いてゆっくりと外すようにしてください。取り外した後は、枠そのものの腐食やカビの状態を入念に点検し、必要に応じて下地の木枠部分を補修、あるいは防腐処理剤を塗布してから新規ドア枠を設置します。新しいドアを取り付ける際は、レーザー水準器や水平器を用いてドア枠を仮固定し、扉が開閉する際に引っかかりや隙間風ができないか繰り返しチェックしながらビスで締め付けます。特に下部の水切りモールディングは、防水性や排水性に直結するため、モールディングと床面との取り付け部分をシーリング材でしっかり処理し、隙間からの水漏れやカビ発生を抑えるよう心掛けましょう。開閉テストでは、何度もゆっくり動かしてドアの動きにガタつきやきしみがないかを確認することで、使用後すぐに問題が出るリスクを減らせます。なお、浴室は湿気が高い空間なので、ステンレスや樹脂など耐水性のある部材を選ぶことが長持ちさせるコツです。以上のように、クッションフロアの貼り替えでは下地の平滑化と適材適所のシーリング処理が、浴室ドア交換では既存枠の状態確認と耐水性を意識した固定方法が、それぞれ仕上がりと耐久性を大きく左右します。事前準備としての打ち合わせや資材選定に時間をかけ、作業中も細部まで気を配ることで、「見栄えの良さ」だけでなく「後々のメンテナンスのしやすさ」や「長期的に安心して使える」という点までもご満足いただける施工が実現します。