- 所在地
- 神奈川県平塚市
- 施工内容
- キッチン水栓交換、濡れ縁撤去処分
- 施工期間
- 半日
- 施工費用
- 60,000円
- 施工担当者のコメント
- 最新の水栓に交換するだけで、見た目も使い勝手も大きく改善。無理のないご予算で暮らしを快適にしました。同日に不要になった濡れ縁もスッキリ処分!小さな工事で大きな満足をお届けできました。
今回のご依頼は、日々の使い勝手を左右する「キッチン水栓の更新」と、経年で傷みが進んでいた「濡れ縁(屋外の縁台)の撤去処分」を同日にまとめて実施するプランです。現地調査では、まず止水栓や既設配管の状態、シンク開口寸法、天板の下地強度、壁際のシーリング劣化などを確認し、漏水やガタつきのリスクを事前に洗い出しました。水栓交換は、作業スペースの養生→止水→既設水栓の撤去→取付部の錆・汚れ除去と座面調整→新水栓の仮締め・水平出し→本締め→給水・給湯接続→通水・漏れチェック→吐水切替や首振り動作の確認→シーリング仕上げ、という手順で進行。吐水切替の軽さやレバー操作の節度、吐水口の首振り角度、シャワー整流の切り替え音も点検し、日常使用のストレスがないことをお客様と一緒に確かめています。
濡れ縁については、踏板の割れ・釘浮き・根太の腐朽を確認のうえ、周辺外壁やサッシを傷つけないよう養生してから解体。固定ビス・金物を順番に外し、重量物は2名体制で搬出、不陸になった土間は清掃・簡易調整を行っています。残材は分別回収し、既存の雨樋や外構との取り合いを整えて視界が広がるよう仕上げました。水回りと外構の“小さな不便”を同日に解消することで、コストと時間の最適化に貢献し、暮らしの快適性を手早く引き上げています。
ビフォーアフター
- before
- after
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before
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after
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キッチン水栓交換工事のコツ
- キッチン水栓交換の肝は「事前確認」「座面づくり」「配管接続の確実性」「最終検査」の4点に集約されます。まず現調では、止水栓が正常に締まるか、給湯・給水の配管口径(一般的にR1/2)と位置、天板の開口径(ワンホールかデッキか、φ35mm前後が多い)、カウンターのたわみや腐食、既設の分岐金具(食洗機用)の有無を把握し、必要部材(アダプタ、座金強化プレート、フレキ長さ、逆止弁一体型ホースなど)を確実に揃えます。固着ナットが多いので、さび取り剤や薄口スパナ、場合によってはミニカッターの準備も有効です。作業は養生→止水→既設撤去の順で、撤去後に必ず開口周りの古いシールや錆を除去し、天板の不陸を点検します。合板カウンターがえぐれている場合は補修材か補強プレートを挟み、座面を平滑・堅固にしてから新水栓を仮置きします。ここで水平器でスパウトの傾きを微調整し、座金とパッキンの当たりを均等にしてから本締め。締めすぎは木天板の陥没やクラックの原因になるため、手応えを感じたら1/8回転程度で止め、揺すってがたつきがないかを確認します。配管接続は給水(青)・給湯(赤)を取り違えないこと、古いフレキの再利用は原則避けること、シールテープはネジ山終端から1山内側で止めて重ね巻きしすぎないことが漏れ防止の基本です。食洗分岐がある場合は、メーカー指定の順序(本体→分岐→ホース)を守り、逆止弁の向きとパッキンの欠損を目視で確認します。通水試験は最初にエア抜きを兼ねて整流側で弱→中→強の順に行い、その後シャワー切替・首振り・レバーのストロークをすべて作動させます。漏れ検査は目視だけでなく、接続部にキッチンペーパーを軽く巻いて5分放置すると微細なにじみを検知しやすく、床下収納がある場合は底板を開けて下側からも確認します。仕上げはカウンター当たり面へ防カビ型シリコンを薄く回し、はみ出しは直ちに拭き取り、スパウト回転制限カラーの位置を利用者の動線に合わせて調整します。操作感は「軽いが止水は確実」を基準に、レバーの初期位置で整流・常温が出るようキャリブレーションし、吐水ヘッドのエアレーターは分解可能タイプなら洗浄方法もお客様に伝えます。完了後は施工前後の写真で説明し、24時間後の再点検ポイント(接続部のにじみ、シーリングの痩せ、キャビネット内の結露)を共有、万一のときは止水栓位置と閉止方向を案内しておくと安心です。よくある躓きとしては、①水平不良のまま本締めしてレバー戻りが渋くなる、②古い分岐金具を流用して微漏れが残る、③天板裏の座金当たり不足で数日後に緩む、の3つ。いずれも「座面づくり」「新規部材への更新」「増し締め後の再確認」で回避できます。冬季は凍結リスクがある地域で保温材の巻き直しも忘れずに。小工事こそ段取り八分、仕上がりは“見た目・手触り・音(切替音やキャビネットのビビり音)”までチェックし、日常の快適さを数字ではなく体感で引き上げることがプロのコツです。
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濡れ縁撤去処分工事のコツ
- 濡れ縁撤去の要点は、事前診断・養生・解体順序・金物/下地処理・産廃分別・仕上げ復旧までを一気通貫で設計することに尽きます。まず現調では、踏板の腐朽・釘浮き・根太間ピッチ・束石や沓石の位置、外壁との取り合い、サッシ下の水切り/防水シートの有無、固定方法(コーチスクリュー・アンカー・L金物等)、近接設備(エアコン配管・給湯器・雨樋・照明・物干し)を把握し、搬出動線と仮置き場を確保します。粉塵と傷防止のため、サッシ・外壁・土間・植栽をブルーシートと養生ベニヤで覆い、釘・ビスの飛散対策にマグネット掃除板を準備。解体は「上から下へ・外から内へ」が基本で、踏板→幕板→根太→大引→束・金物→基礎の順に進めます。てこの原理で外す際は外壁を支点にしないこと、オシレーティングソーやフラッシュカット鋸を使い外壁面やサッシ際を面一で切断、バールの当たり面に当て木を噛ませて仕上げ面を守ります。固着ビスは潤滑剤→ビット押し当て増しトルク→頭飛ばし→エキストラクターの順で無理なく撤去し、錆びた釘は釘抜きよりもバイスで根元把持→左右に揺すって抜くと下地を傷めにくいです。束石上のモルタルやアンカー跡は斫り過ぎず、不陸だけ均し、コンクリートに残った穿孔は防水性の高いノンブリード変成シリコンまたはエポキシパテ+ノンシール左官で塞ぎます。外壁側のビス穴・釘穴は下穴拡大→防腐剤塗布→ブチルテープ→コーキングの順で止水し、サッシ水切りと取り合う部分は毛細管吸い上げを想定してシール端部を「止水ダンゴ」で逃がすと再漏水を防げます。撤去後は跳ね水で基礎が汚れやすくなるため、砕石敷きや防草シートで泥はね対策、ステップ高が300mmを超えるなら仮設踏み台や手すりの提案まで行うと親切です。産廃は木材・金属金物・プラ類を現場で分別し、含水が高い腐朽材は袋詰めで飛散防止、釘の残留は磁石で二重チェック。近隣配慮としては作業時間帯と騒音・粉塵の説明、切断作業は午前中にまとめ、掃除は二回(途中・完了後)。最後に、サッシ戸車の走行・網戸の脱着、外壁・土間のキズ確認をお客様と同行で行い、24時間後のシール痩せと雨天時の点検ポイントを共有して完了です。