- 所在地
- 神奈川県大和市
- 施工内容
- 浴室換気扇交換
- 施工期間
- 1~2時間
- 施工費用
- 7,000円
- 施工担当者のコメント
- 古くなって異音が発生し、動きが悪くなった浴室換気扇を交換しました。既存機器を取り外した際、ファンブレード周辺に長年の埃とカビが付着しており、単なる清掃では再発する恐れが高いと判断。下地補強を行うことで、新しい機器を安心してお使いいただけるよう配慮しました。新型の低騒音モデルを導入したことで、運転音が非常に静かになり、お客様からも「以前のように風切り音が気にならない」と喜びの声をいただいています。
今回の現場は、お客様より「浴室換気扇から異音が聞こえ、回転が鈍くなってきたので交換したい」とのご依頼をいただきました。築約15年の戸建て住宅で、もともと取付されていた換気扇は天井埋込み型の古いモデルでした。以下の手順で作業を進めています。
- 既存換気扇の動作確認および写真撮影
まず、お客様から報告のあった異音と振動がどの程度かを確認するため、スイッチON時に発生するモーター音と回転挙動をチェック。ファンブレード周辺に埃やカビがこびりつき、羽根に偏荷重がかかることで振動・異音が生じていることを確認しました。これにより単なる清掃では再発する可能性が高いと判断し、交換工事を実施する運びとなりました。 - 既存機器の取り外し
作業の安全確保として、まず分電盤で浴室回路のブレーカーをOFFにし、通電を遮断します。天井点検口から内部に手を入れ、固定ビスを緩めて古い換気扇本体ごと取り外し。取り外し時に壁・天井の下地材や配線に損傷がないか細かく確認し、特に下地木材の腐食やシロアリ被害などは見られませんでした。もし下地が劣化している場合は補修が必要ですが、今回は問題なしと判断しています。 - 取付け位置の下地補強と配線処理
既存機器の撤去後、換気ダクト口周辺の下地を確認。天井裏で多少の木材の乾燥割れが見られたため、後に取り付ける新型換気扇の重量を想定し、追加で小幅の合板を挟み込んで下地補強を行いました。配線は既設のVVFケーブルをそのまま活かしつつ、結線部の劣化防止として新しい接続コネクタに交換。アース線も改めて確実に接続し、安全性を確保しています。 - 新しい換気扇本体の取り付け
本体には、Panasonic製の天井埋込み型低騒音モデルを採用。取り付け位置の中心を再度水平測定し、下地に対してがたつきが出ないように専用ブラケットで固定。動作音が静かで消費電力も抑えられる縦型換気ダクト仕様を選定し、お客様の要望に沿った高効率モデルを設置しています。 - 外装仕上げと動作確認
本体を固定後、天井側の化粧パネルを取り付け、取り外し時に生じた細かなクロスの剥がれやビス穴は、補修パテで平滑に整え、クロス目地に合わせてタッチアップ塗装を実施。最終的にスイッチをONにして運転テストを行い、回転ムラや異音が一切ないことを確認し、お客様にご確認いただきました。
全体で養生~撤去~取付~仕上げ~清掃までを含めて約1時間半で完了し、費用は部材・工賃含めて7,000円(税込)となりました。
ビフォーアフター
- before
- after
天井埋込み型の旧モデルで、ファンブレード周辺に埃やカビがびっしり付着しています。長年の湿気による汚れが原因で、回転時に軸受部に負荷がかかり、異音が発生していました。交換前の段階で動作不良が明らかになり、作業前にお客様にお見せすることで交換の必要性を実感していただきました。交換後としては、Panasonic製の低騒音型換気扇を取り付けた状態です。清潔感のあるホワイトの化粧パネルが浴室天井に自然に馴染み、ファン本体はシンプルかつコンパクトなデザイン。下地補強を行ったためがたつきもなく、運転時の静音性が大幅に向上しています。動作確認時には、旧機種で感じられた振動や異音が完全に解消されたことが確認できます。
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浴室換気扇を交換する際のポイント(コツ)
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浴室換気扇を交換する際は、まず既存機器の状態をしっかり把握し、適切な機種を選ぶことが重要です。具体的には、新旧の換気扇を運転し「異音」「振動」「風量不足」などの不具合がどの程度かを確認し、既設のダクト径や取付寸法を事前に測定しておきます。既存機器のメーカーや型番、天井開口サイズがわかれば、後から取り付ける新しい機種との互換性を確保しやすくなります。換気扇本体のほか、下地補強用の合板やビス、被覆付き電線、コネクタなど必要な部材と工具を前もって用意しておくことで、作業中の手戻りを防ぎ、スムーズに工事を進められます。
次に、作業に入る前には必ず分電盤で浴室回路のブレーカーを落として通電を遮断し、安全を確保します。浴室は湿気の多い空間なので、滑りやすい床や工具の落下による破損を防ぐために床や浴槽にビニールシートやマスカーで養生を施し、天井周囲にも養生シートをかけて埃や切り屑が飛び散らないようにします。既存の換気扇を取り外す際は、本体を両手でしっかり支えながら固定ビスを緩め、落下させずにゆっくり引き出します。その際、ファンブレードやダクトホースに埃やカビがこびりついていないか確認し、清掃だけでは対応しきれないほど劣化や摩耗が進んでいる場合は迷わず交換に踏み切ると長期的な耐久性が得られます。取り外したVVFケーブルが劣化しているときは、新しい被覆付き電線に交換し、アース線を含む結線部分は耐熱コネクタを用いて確実に圧着しておくと、接触不良による発熱やトラッキング現象を防ぎやすくなります。
天井裏を確認し、下地材に腐食やシロアリ被害、水染みなどがないかをチェックすることも忘れてはいけません。木下地が脆弱な場合は、12ミリ程度の合板を追加して強度を確保し、換気扇本体を取り付けた際にたわみやがたつきが生じないようにします。特にマンションなどで天井がコンクリート直貼りの場合は、ボードアンカーやコンクリートビスを使用してアタッチメントをしっかり固定する必要があり、そのために電動ドリルと対応するドリルビットを用意しておくと効率よく作業が進められます。
使用機器選定では、特に静音性と風量、省エネ性能を重視すると良いでしょう。浴室は長時間換気扇を稼働させることがあるため、運転音の小さい製品を選べば入浴中のストレスを軽減でき、近隣や同居者への配慮にもなります。また、風量と消費電力のバランスを考え、浴室乾燥機能まで必要ない場合は換気専用のシンプルな縦引きダクトタイプや横引きダクトタイプを選ぶことでコストを抑えつつ十分な換気性能を確保できます。メンテナンス性に優れたモデルを選び、フィルターや羽根が簡単に取り外せる設計なら、お客様ご自身での掃除がしやすく、長期的に清潔に保ちやすくなります。
新規機種を取り付ける際には、天井開口周囲が水平かつ平面であることを水平器で確認し、本体取り付け用のブラケットや金具を下地に確実に固定します。取り付け位置がずれていたり、下地の食い込みが甘いと化粧パネルを取り付けたときに浮きや隙間が生じ、見た目だけでなく、結露水の漏れを招く場合もあります。ダクトホースと本体フランジの接合部には付属のホースバンドをしっかり締めたうえで、さらにアルミテープや専用のシーリング材を使って気密性を高めると、換気効率が安定し、水蒸気が天井裏に侵入するのを防げます。マンションなどで防火ダンパーが設置されている場合は、ダンパーの羽根が正しく作動するかも確認しておきましょう。
取り付け後は天井裏やクロスに生じた小さな傷やビス穴をクロスパテで平滑に整え、乾燥後にクロス用の塗料でタッチアップします。化粧パネル周りの目地にシリコンシーリング材を薄く入れると見た目が自然になるうえ、水の侵入を防ぐ役割も果たします。最後に必ずスイッチを入れて運転テストを行い、旧機種と同じ条件で音や振動がないか、ダクトルートに漏れがないかを確認します。お客様立ち会いのもとで動作説明を行い、掃除方法やメンテナンス頻度(半年に一度のフィルター清掃など)をお伝えすると、安心して長く使用してもらえるでしょう。
施工後は一定期間の無料点検や保証をつけておくと、お客様の満足度が高まるだけでなく、リピートや口コミにもつながりやすくなります。浴室換気扇交換を機には、お風呂やキッチンなど他の水回り設備の状態を無料診断でチェックする提案をすることで、お客様にとってプラスアルファの価値提供となり、新たなご相談に結び付きやすくなります。これらのポイントを押さえれば、スピーディで丁寧、かつ再発防止にも配慮した浴室換気扇交換が実現できます。