アルミサッシへの防水テープ施工で雨漏り防止やNG例・応急処置までまるごと解説!

アルミサッシへの防水テープ施工で雨漏り防止やNG例・応急処置までまるごと解説!

サッシリフォーム

アルミサッシ周りのにじみや雨染みを「とりあえずシーリング」や「防水テープで塞ぐ」で済ませているなら、すでに家の寿命と将来の補修費を削っています。サッシ防水テープの貼り方や先張り防水シート施工方法、防水シート施工手順は一般論として多く出回っていますが、「どのミスが、何年後に、クロスやフローリングへどう出るか」まで結び付けて語られることはほとんどありません。

本記事では、サッシ廻り防水テープ施工の正しい順番、先張り防水シートや水切りシート、透湿防水シートの納まりだけでなく、角部の逆段差や透湿防水シート施工不良、サッシ排水穴を塞ぐブチルテープDIYといった実務の「やらかしパターン」を、内装側の被害例とセットで整理します。

さらに、窓枠雨漏りを防水テープで応急処置するときにやっていいことと絶対NGなライン、サッシ廻りシーリング打ち替えで済むケースと防水シートからやり直すしかないケースの見極め、ベランダサッシ後付け費用を含めた判断軸まで踏み込んで解説します。サッシ廻り防水処理を「構造」と「室内の結果」の両方から押さえておけば、余計な再工事やクレームを避けることができます。続きを読み進めれば、今の一手で将来の数十万円単位の出費を防ぐ具体的な手順とチェックポイントが手に入ります。

アルミサッシの防水テープ施工が家の寿命までも左右する理由を徹底解剖!

雨のたびにじわっと窓まわりが濡れる家と、30年経ってもサラッとしている家。その分かれ目は、派手な外壁材ではなく、サッシまわりの防水テープと防水シートの扱い方にあります。私の視点で言いますと、ここを「数千円ケチった」現場ほど、数年後にクロスと床の全面やり直しで泣きを見ています。

サッシ廻りで起きる雨漏り事故の8割といわれる現場のリアルな感覚

現場で雨漏り調査をしていると、感覚的にはトラブルの多くがサッシ廻りに集中します。理由はシンプルで、ここには次の要素が一気に集まるからです。

  • 開口部という構造の弱点

  • 防水シートの切り欠き

  • 防水テープの継ぎ目と重ね

  • 水切りシートやサッシ下立ち上がり

この4つが一箇所に重なる場所は他にありません。1つ1つは小さな「すき」でも、組み合わさると雨水の通路になり、室内側ではまず窓下のクロスの黄ばみ、窓台木口の変色、フローリング端部のふやけとして現れます。

防水と排水を一緒に考える重要性─「しっかり塞いだのに漏れる」驚きの矛盾とは?

サッシまわりでよくある勘違いが、「全部塞げば安心」という発想です。ところがサッシには、レール内部に入った雨水を外へ逃がすための排水穴があります。ここをブチルテープやシーリングでふさいでしまうと、行き場を失った水が室内側へ回り込みます。

防水テープや防水シートの役割を整理すると、イメージがつかみやすくなります。

要素 役割 間違えた時の症状の出方
水切りシート サッシ下から外へ逃がす排水路 窓下だけ局所的にクロスが黄ばむ
防水シート 壁面の面防水 広い面積で下地合板まで湿る
防水テープ 継ぎ目・切り欠きの線防水 角部からピンポイントで漏れ出す

この「防水」と「排水」をセットで考えないと、塞ぐほど漏れるという矛盾した状態を自分で作ってしまうことになります。

軒ゼロ住宅やベランダサッシに潜むアルミサッシの防水テープ施工のシビアな落とし穴

最近多い軒ゼロ住宅や、ベランダに面した掃き出し窓は、とくにシビアです。軒の出がないと外壁が常に雨にさらされ、サッシまわりの防水テープや透湿防水シート、防水シート施工手順のちょっとした甘さがすぐに表面化します。

ベランダサッシの場合はさらに条件が悪くなります。

  • 床防水とサッシ下のシート防水の取り合い

  • シート防水の立上りとサッシ下立ち上がりの寸法不足

  • シート防水納まり図どおりにいかない現場調整

このどれか1つでも崩れると、ベランダの水たまりが「じわじわ室内に給水」するような状態になります。築浅なのに窓下だけクロスが黄ばむ、フローリングの端部だけがベコつく、といった症状は、サッシ廻りの防水テープよりも、水切りシートと先張り防水シートの立ち上がり不足が原因になっているケースが少なくありません。

軒ゼロ・ベランダ・大開口サッシは、雨に対して常にフルオープンの状態です。見た目のデザイン性が高いほど、防水テープや防水シートの施工精度には「昔の家の2倍以上のシビアさ」が求められると考えておくと、安全側にふれやすくなります。

これだけは外せない!サッシ廻り防水シートとアルミサッシの防水テープ施工の正しい順番ガイド

「順番だけで、数十万円の雨漏り補修が消える」と言っても大げさではないのがサッシ廻りです。私の視点で言いますと、内装側のクロスの黄ばみや床の腐れのかなりの割合が、ここ数センチの防水シートとテープの貼り順ミスから生まれています。

先張り防水シート・水切りシート・透湿防水シートの役割と仕事分担をやさしく解説

サッシ周辺は、ざっくり言うと「面で受けて」「線で流して」「点で止める」構成になっています。

  • 先張り防水シート:開口部まわりの一次防水の受け皿(面防水)

  • 水切りシート:サッシ下から水を外へ逃がす排水路(線防水+水切り)

  • 透湿防水シート:壁全体を覆う雨は通さず湿気は逃がすレインコート

役割を混同すると、「全部テープで塞いだのに漏れる」という矛盾が起きます。塞ぐ仕事と逃がす仕事を、きちんと分担させる意識が重要です。

部材 目的 間違えると起きやすい症状
先張り防水シート サッシ周囲の面防水 立ち上がり不足で窓下クロスの黄ばみ
水切りシート サッシ下の排水路 フローリング端部の浮き・カビ
透湿防水シート 外壁全体の防水・透湿 壁一面のカビ・断熱材の湿気

サッシ下立ち上がり納まりの実例と水切りシート施工のポイントが丸わかり

現場で多いのは「サッシ下の立ち上がりが低すぎる」「水切りシートが途中で切れている」パターンです。イメージしてほしいのは、サッシ下に小さなバスタブを作る感覚です。

ポイントは3つあります。

  • サッシ下で水切りシートを十分な高さで立ち上げる

  • 両端を躯体側の先張り防水シートにしっかり重ねてテープで連結

  • 立ち上がりの角部は先に下→次に側面→最後に上の順でテープを重ねる

この「角の重ね順」を逆にすると、段差が逆向きになり、水が角に溜まって室内側へ回り込みやすくなります。見た目がきれいでも、数年後に窓下だけじわっと黄ばむ典型パターンです。

サッシ廻りブチルテープや両面テープの貼り方を迷わず決断するコツ

ブチルテープや両面テープは、シート同士をつなぐ「ジョイント」と、サッシとの「密着」に使いますが、使い分けを間違えると排水経路を殺してしまいます。

  • ブチルテープ:水が入りやすい角・ジョイント部の止水用

  • 両面テープ:透湿防水シートや水切りシートの仮固定・連結用

迷ったときは、「ここに水が来た場合、外へ逃げたいか、ここで止めたいか」で判断します。逃がしたいラインにブチルをベタ貼りすると、サッシの排水穴を塞いでしまうDIY失敗の王道コースです。

避けたい貼り方の例

  • サッシレールの水抜き穴の上にブチルテープを連続で貼る

  • 水切りシートの排水側の先端を、ブチルで完全封鎖する

  • 透湿防水シートと先張り防水シートの重ね代が少ないのに、細いテープでごまかす

開口部防水シート施工を「上から下へ水を流す」基本法則で完全攻略

開口部の納まりを覚えるコツは、とにかく「最後は必ず下へ水を落とす」という一つの軸です。順番を整理すると、次の流れになります。

  1. サッシ下に水切りシートを敷き、立ち上げる
  2. 先張り防水シートでサッシ周囲をぐるっと面で囲う
  3. コーナー部は下→側面→上の順で防水テープを重ねる
  4. 透湿防水シートを上からかぶせ、上側を優先して重ねる
  5. 最後にサッシとシートの取り合いを、ブチルテープで「上から下へ」流れを邪魔しないように押さえる

この流れを守ると、水は必ず「上→横→下→外」へ抜けていきます。逆に、どこか一つでも「下の部材が上の部材にかぶさる」逆転があると、そこが小さなプールになり、数年後に室内側のクロスや窓台の木口が静かに傷んでいきます。

DIYで応急処置を考えている方も、現場監督や職人の方も、「塞ぐ」のではなく「逃がしながら塞ぐ」。この感覚を持って順番と納まりを組み立てると、サッシ廻りのトラブルはぐっと減らせます。

プロが実際によく見るアルミサッシの防水テープ施工“やらかしパターン”最前線

サッシ周りのトラブル現場を見ていると、「見た目はきれいなのに、構造的にはアウト」というケースが本当に多いです。ここでは、現場で実際に頻発している4大パターンを、内装側の被害とセットで整理します。

角部防水テープの重ね順ミスで逆段差!? いきなりリスク大のケース

角部は、水が一番集まりやすく一番シビアな場所です。にもかかわらず、ここで重ね順を逆にしてしまう現場が後を絶ちません。

角部ミスの典型は、下になるべきテープの上から水が入り、上側のテープの“段”でせき止めてしまう「逆段差」です。私の視点で言いますと、内装で窓下だけじわっと黄ばむ現場を追っていくと、この逆段差に行き着くことがかなり多いです。

角部でチェックしたいポイントを整理すると、次のようになります。

  • 上から下へ、水の流れに逆らわない重ね順か

  • サッシ下→縦→上の順で、テープ端部が必ず下側をカバーしているか

  • コーナーパッチやストレッチ性の高い製品で、シワや浮きが出ていないか

特に、ストレッチタイプの防水テープを使うと一見きれいに密着して見えるため、重ね順の誤りに気づきにくい点が落とし穴です。

項目 OKパターン NGパターン
重ね方向 水が流れる方向へ下流側を上に 上流側が上になり逆段差
テープ端部 下→縦→上の順で連続 角部で端部同士が真正面でぶつかる
室内側の症状 ほぼ出ないか、ごく初期で止まる 数年後に窓下クロスだけ黄ばむ

透湿防水シート切り欠きが大きすぎてサッシ周囲がスカスカになる現場の正体

開口部の透湿防水シートを切り欠くとき、「作業しやすいように」と大きくカットしすぎるケースがあります。ここでサッシ周囲に余白ができると、後からテープを貼っても“面”としての防水がつながらず、風雨時に水が回り込みやすくなります。

よくあるのは次のようなパターンです。

  • サッシ枠より大きく四角く切り抜き、シートの立ち上がりがほとんど残っていない

  • 水切りシートの立ち上がりと透湿防水シートが重なっていない

  • タッカーの留め位置が開口部のギリギリで、ピンホールがそのまま水の通り道になる

この状態で外壁側から雨が入り込むと、室内ではまず窓台の木口が黒ずみ、次に窓下の巾木や床の端がベコつき始めます。水切りシートの立ち上がり不足とセットで起きやすいので、納まり図を見ながら「シート同士がどこでかぶっているか」をイメージできるかどうかが勝負です。

サッシ排水穴までブチルテープで塞いだDIY応急処置でトラブル悪化の実話

DIYで多い相談が、「雨が吹き込むからサッシレールにブチルテープを貼った」というパターンです。ここで問題になるのが、サッシの排水穴や水抜き経路までまとめて塞いでしまうケースです。

サッシには本来、レール内部に入った水を外へ逃がすための排水機構があります。ここをふさいでしまうと、行き場を失った水が逆流し、室内側のレール内や下地へどんどん溜まっていきます。

DIY応急処置でやっていいこと・危険なことを整理すると、次のようになります。

行為 評価 理由
室内側の一時的なテープ補修 条件付きで可 ひび割れ部への一時対応としては有効
外部シーリングの上からテープ貼り 非推奨 動きに追従できず、数ヶ月で浮きやすい
サッシレール上面全面にブチルテープ 危険 排水穴を塞ぎ、逆流の原因
排水穴周辺のみの清掃・確認 必須 まずは“流れ道”を確保するのが先決

DIYでは「塞ぐ」前に、「水がどこへ逃げるべきか」をイメージすることが重要です。そこを無視すると、一時しのぎのつもりが、数年後の床張り替えにつながることがあります。

施工写真はピカイチでも数年後に漏水…低温施工と浮きで生まれる隠れた罠

現場監督の目線で厄介なのが、完了時の写真は完璧なのに、数年後にサッシ下だけ雨染みが出てくるケースです。原因として見逃されがちなのが、防水テープの低温施工と圧着不足です。

ブチル系やアスファルト系の防水テープは、気温が低いと粘着力が立ち上がりにくく、下地になじみにくくなります。冬場の早朝に貼って、そのまま軽く撫でただけで終わらせると、数ヶ月〜数年のうちに角部から徐々に浮いてきます。

低温施工のリスクを抑えるポイントは次の通りです。

  • 施工可能温度を製品カタログで必ず確認する

  • 冬場はテープや下地をできるだけ暖かい状態にしてから貼る

  • ローラーやヘラで、特に角部と重ね部をしっかり圧着する

  • 透湿防水シート側との相性を確認し、にじみや剥離が出ない組み合わせを選ぶ

この“じわじわ浮き”パターンは、室内では「築浅なのに窓下だけクロスが黄ばむ」「フローリングの端部がわずかにふかふかする」といった形で現れます。施工写真だけで安心せず、「温度」「圧着」「相性」という3点を現場で口酸っぱく確認することが、後のクレームを一気に減らす近道になります。

室内側はどうなる?アルミサッシの防水テープ施工ミスがクロス・床に生むリアル被害集

アルミサッシまわりの防水テープや防水シートの施工を甘く見ると、「外壁からの雨漏り」ではなく、室内のクロスと床がじわじわ壊れていく静かな事故になります。業界人の目線で言いますと、サッシ廻りの開口部は、防水と排水のバランスを少しでも崩した瞬間から、室内側にサインを出し始めます。

まずは、よく現場で見る「症状」と「原因」を整理します。

室内で最初に出る症状 外壁側で疑うべきポイント
窓枠周辺のうっすら黄ばみ サッシ下の水切りシート立ち上がり不足、防水テープの逆段差
窓台木口の黒ずみ 先張り防水シートの切り欠き過大、ブチルテープの貼り忘れ
フローリング端部の浮き・カビ 透湿防水シートの施工不良、サッシ下部の防水テープ浮き

まず出る症状は?窓枠周辺黄ばみの初期サインを見逃さないポイント

室内側で一番多い「最初のサイン」は、窓枠周りのクロスがなんとなく黄ばんで見える程度のにじみです。雨の日に濡れているわけでもなく、「経年かな」で流されがちなレベルですが、ここで見逃すと後が厄介です。

初期サインでチェックしたいポイントは次の通りです。

  • 黄ばみが「窓下の水平ライン」に沿って出ていないか

  • コーナー部分だけ色が濃くなっていないか

  • 台風や横殴りの雨の後に、少し輪郭がはっきりしないか

このパターンは、サッシ下の水切りシート立ち上がりが足りない施工、もしくは先張りの防水シートと防水テープの重ね順ミス(逆段差)で、少量の水が毎回サッシ下端から室内側の石こうボード方向へ走っている状態とリンクすることが多いです。見た目は地味でも、「毎回少しずつ財布から抜かれるタイプの出費予告」と思ってください。

クロス張り替えで済ませると危険!? 下地まで水が回った時のサイン

黄ばみが進行すると、単純なクロスの汚れでは収まらなくなります。次のような症状が出たら、クロス張り替えだけで済ませるのは危険です。

  • クロスを指で押すと、ふにゃっと柔らかい

  • ビニールクロスの継ぎ目が開き、うっすら黒っぽい線が見える

  • 乾いていても、表面が波打っている

これは、クロスの裏側の石こうボードや合板まで水が回り、芯材がふやけて強度を失っているサインです。表面だけ新しいクロスにしても、数カ月でまた継ぎ目が動きます。防水テープや防水シートの施工に起因している場合、外壁側の修理とセットで考えないと「張っては浮き、張っては浮き」の繰り返しになります。

フローリング端部の浮き・カビから読み解く水切りシート施工不良との関係

窓下のフローリングが怪しい動きを見せる現場も多いです。特に掃き出し窓やベランダサッシの開口部で要注意です。

  • サッシに一番近いフローリングの端がわずかに持ち上がる

  • 巾木との取り合いに黒いカビ、あるいは白っぽい粉が出る

  • 歩くと「ペコッ」と空洞音がする

この場合、サッシ下の水切りシートやシート防水の立ち上がりが不十分で、床合板のレベルまで雨水が達している可能性があります。特に、先張り防水シートと透湿防水シートの納まりが甘く、サッシ下の防水テープがタッカー穴や継ぎ目をしっかり押さえていない施工だと、フローリング端部に水が溜まりやすくなります。

ここでフローリングだけ張り替えると、数年後に床下地まで全面交換という大仕事に発展しがちです。床の異常が出るころには、外壁側ではすでに構造材まで水が触っているケースもあります。

小さな雨染みが数年後に「窓廻り全面やり直し」大出費になるインパクト事例

最後に、初期のにじみを放置した結果どうなりやすいかを、費用のイメージと一緒にまとめます。

放置した期間のイメージ 室内側の状態 想定される工事範囲
1年以内 軽い黄ばみのみ クロス部分張り替え+状況確認
3~5年 ボードのふやけ、窓台木口の変色 下地交換+窓周りクロス全面+一部床補修
5年以上 フローリング浮き、カビ、窓台の腐れ サッシ周囲の防水やり直し+内外装全面補修

実務の現場では、新築時に先張り防水シートやブチルテープを「数千円分ケチった」ことで、数年後に内装と外装合わせて数十万円単位の補修になっている例は珍しくありません。小さな雨染みの段階で、単なるクロス汚れと片付けず、「サッシ廻りの防水テープと防水シート施工に起因していないか」を疑うことが、家の寿命と財布を守る近道になります。

DIYでできるサッシ周り防水テープ応急処置と絶対にNGなラインはココ!

ちょっとした「にじみ」をなめてかかると、数年後に窓まわり一帯のクロスとフローリング総張り替え…という現場は少なくありません。ここでは、今すぐできる応急処置と、触れた瞬間に「これはプロ案件」と判断すべきラインを整理します。

窓枠ひび割れ・シーリング割れ対策の一時テープ補修で損しないコツ

外側のシーリングが細く割れているだけなら、応急的に防水テープで雨の侵入を減らすことは可能です。ただし、ポイントを外すと「見た目だけ安心」で中は悪化します。

主な手順は次の通りです。

  • サッシ周りの汚れ・ホコリ・古いシーリングのカスを中性洗剤かアルコールでしっかり除去

  • 完全乾燥を待ってから、ブチルテープなど柔らかい防水テープをサッシ枠と外壁の取り合いに沿って貼る

  • テープ端部は必ず水が下へ流れる方向に重ねる(下→上ではなく、上→下へ“屋根を作る”イメージ)

私の視点で言いますと、テープの見た目より「角の押さえ込み」が勝負です。角部を指でしっかり押さえず浮かせたままだと、そこからピンポイントで水が回り、室内のクロスの黄ばみにつながりやすくなります。

100円ショップ防水テープ・シートでできること・ダメなことの落とし穴

100円ショップの防水テープやシートは、あくまで短期の雨しのぎと割り切るべきです。できることとNGを整理すると、イメージしやすくなります。

目的 してよい使い方 絶対に避けたい使い方
ひび割れ部の一時保護 シーリング割れの上から短期的に貼る 外壁の広い面をべったり覆い、湿気を閉じ込める
雨風の吹き込み軽減 台風前にレール手前の室内側に貼る サッシレールの排水穴を覆い、排水経路をふさぐ
雨の方向性テスト 一部に貼って雨の入り方を確認する そのまま数年放置して本施工と勘違いする

特に危険なのは「サッシ下の排水穴までブチルテープで塞ぐ」パターンです。一時的に静かな雨は止まったように見えますが、排水経路を失うことで、強い雨のときにレール内で水があふれ、逆流して室内側へ回り込みます。防水と排水はセットで考える必要があります。

サッシ防水シートや透湿防水シート施工不良を疑うサインが現れたら即チェック!

外壁側の防水シートや水切りシートの施工不良は、DIYでいじる領域を超えます。ただ、「これは構造側を疑ったほうがいい」というサインは室内からでも読めます。

  • 窓下のクロスだけじわっと黄ばみ、触ると冷たく感じる

  • 窓台の木口(切り口部分)だけが黒ずみ、サネ部分が少し開いている

  • フローリング端部が部分的に浮き、巾木との境目にカビが出る

  • 雨のたびに同じ位置でにじみが出るのに、外側シーリングを打ち増ししても改善しない

こうした症状は、サッシ下の水切りシート立ち上がり不足や、防水シートの切り欠き過多による「サッシ周りスカスカ状態」が背景にあることが多いです。この段階で表面だけテープを増やすと、原因を見えにくくし、後の調査費用が余計にかかります。

「ここからはプロに任せて」が正解な判断基準とベストなタイミング

DIYで手を出してよいのは「外側シーリングの細かい割れに対する短期の雨しのぎ」までにしておくのが安全です。次のどれかに当てはまったら、早めに専門業者へ相談したほうが、結果的に財布を守れます。

  • 室内側のクロスや窓枠に黄ばみ・変色・カビが出ている

  • フローリングや巾木が「ふかふか・ベコベコ」してきた

  • 雨漏りが1年以上繰り返し、場所もタイミングもほぼ同じ

  • 足場が必要な高さのサッシで、外側の様子を安全に確認できない

ベストなタイミングは、「シミがはっきり形になる前」です。薄い影の段階なら、防水シートやサッシ廻りの防水処理を部分的に見直すだけで済むケースもありますが、クロス剥がれや木部の腐れまで進むと、外装と内装のダブル工事になり、桁違いの費用になります。

DIYの防水テープは「時間を買う道具」と割り切り、その間に現場を見られる専門家を探しておく。このスタンスが、サッシのにじみから家全体の寿命を守る近道になります。

現場監督・職人必見!サッシ廻り防水テープ施工が気になる人のための最重要チェックリスト

「写真では合格なのに、数年後に窓下だけクロスが黄ばむ」現場は、防水テープと防水シートの詰めが甘いケースがほとんどです。ここでは、検査前後にサッと見返せて、DIYの応急処置ラインも判断できるチェックポイントだけを絞り込みます。

防水シートとテープの相性やメーカー指定軽視で失敗する意外なリスク集

防水は「何を貼るか」より「何と組み合わせるか」で決まります。特にデュポン系の透湿防水シートとブチルテープ、水切りシートの相性を外すと、見た目合格でも数年で浮きが出やすくなります。

代表的なリスクを整理すると次の通りです。

チェック項目 よくある油断 数年後の症状
メーカー指定のテープか 在庫品で代用 テープ端部からじわっとにじむ
防水シートの種類 透湿か非透湿か混在 サッシ廻りだけ結露・カビ
水切りシートとの組み合わせ 立ち上がり不足 窓下クロスだけ黄ばむ

私の視点で言いますと、「指定外テープでもくっついているから大丈夫」と判断した現場ほど、テープ表面が硬化して角部から微細なクラックが入り、室内のクロスだけが先に悲鳴を上げるパターンが多いです。

タッカーの固定位置やピンホール対策も流れ作業にしないプロだけの工夫

透湿防水シートをタッカーで留める位置も、実はサッシ廻りの雨漏りと直結します。ポイントは「水の通り道にタッカー穴を開けない」ことです。

  • サッシ下端から100〜150mm以内には極力タッカーを打たない

  • コーナー部はテープで押さえてから外周側でタッカー固定

  • タッカー列の上からは必ずテープでピンホールを隠す

現場で多いのは、サッシ下の水切りシート立ち上がりと同じラインにタッカーを連打し、その列がそのまま「毛細管で水を吸い上げる筋」になっているケースです。タッカー位置を50mmずらすだけで、後のピンホール補修がぐっと減ります。

開口部納まり図を見ながら押さえたい「上から下へ水を逃がす」勝利の3点セット

開口部は面防水+線防水+排水経路の3点セットで考えると迷いません。

要素 役割 現場で見るポイント
面防水(防水シート) 外壁全体で受ける サッシ脇で切り欠き過多になっていないか
線防水(防水テープ・ブチルテープ) サッシ周囲の継ぎ目をつなぐ 角部の重ね順が「下→横→上」になっているか
排水経路(水切りシート・サッシ排水) 入った水を逃がす 排水穴や水切りの立ち上がりをテープで殺していないか

図面を見る時は、「この水はどこから入り、どこへ逃がす設計か」を赤ペンでなぞる習慣を付けると、現場でも重ね順の迷いが一気になくなります。逆に、上側のテープを下側のテープに差し込む「逆段差」だけは、その場でやり直さないと必ず室内側にツケが回ります。

JIO防水施工要領の重要ポイントを内装被害とセットで徹底解説!

JIOの開口部防水の要点は、単に「チェック項目」ではなく、「サボると室内でこう壊れる」という警告とセットで読むと腹落ちします。

  • サッシ下の水切りシート立ち上がり高さ

    • 不足すると…窓下の巾木・クロスだけがじわっと黄変
  • サッシ両脇の防水テープの幅と貼り付け圧着

    • 甘いと…枠と壁の取り合いから、台風時だけ染みが出る
  • 上部の防水シートかぶり寸法

    • 足りないと…1〜2年は無症状、3〜5年目の暴風雨で一気に漏水

JIO要領書と、内装側の「クロスの割れ」「窓台木口の黒ずみ」「フローリング端部の浮き」をセットで覚えておくと、クレーム現場で原因箇所をピンポイントで疑えるようになります。検査のための要領書から、「将来の補修費を減らすための要領書」に読み替えることが、現場監督と職人の武器になります。

施工直後は順調だったのに…後から崩壊した現場が教えるアルミサッシの防水テープ施工失敗伝

施工直後は問題なし、数年後に窓下クロスだけが黄ばむ意外な落とし穴

新築から数年、「なぜかこの窓だけクロスがじわっと黄ばむ」ケースは珍しくありません。表面だけ見ると、シーリングも防水テープも一見きれいに見えるため、クロス張り替えで済ませたくなりますが、ここで原因を読み違えると一気に高額コースに入ります。

業界でよくあるのは、サッシ下の水切りシート立ち上がり不足と防水テープの角処理ミスが組み合わさったパターンです。サッシ下に回り込んだ雨水が、「逃げ場がなくて室内側にじわじわ滲む」状態になり、まず狙い撃ちされるのが窓下のクロスと窓台の木口です。

初期症状の見分けポイントは次の通りです。

  • 黄ばみが「窓幅とほぼ同じ範囲」に集中する

  • 巾木より上だけが濡れたように変色する

  • 雨が続いた後だけ濃くなり、晴れが続くと少し薄く見える

この段階で外部の納まりを疑えれば被害は小さく抑えられます。

シーリング打ち増し後も止まらなかった雨漏り~原因はまさかのアレ!?

現場で多いのが、「サッシ周りをぐるっとシーリング打ち増ししたのに全然止まらない」という相談です。ここで犯しがちなのが、点防水だけをいじって面防水と排水経路を無視することです。

私の視点で言いますと、止まらない現場のかなりの割合で、原因はサッシ周囲の防水シートと防水テープの重ね順ミスか、サッシ下の水切りシートの立ち上がり不足です。特に角部で逆段差になっていると、外側のテープの裏に水が回り込み、そのまま構造体へ浸透します。

簡単に整理すると、こんな「外れクジパターン」があります。

状況 よくある対処 本当の原因
シーリング割れ有り 打ち増しだけ 内部の防水テープ浮きや剥離
見た目は健全 シーリング総打ち替え 先張り防水シートの切り欠き過多
DIYでベッタリ塞いだ テープ追加 サッシ排水穴の閉塞による逆流

とくにDIYでブチルテープをベタ貼りして排水穴を潰してしまうと、「塞いだはずなのに室内への逆流が加速する」という悲劇が起きます。

サッシ廻りシーリング打ち替えで済む?防水シートのやり直し?プロ目線の見極め方

費用を左右するのは、「どこまで壊して原因にアクセスするか」の判断です。現場でのざっくり目安は次の通りです。

  • シーリングだけで済む可能性が高いケース

    • 室内側の被害がごく軽微(薄いシミ程度)
    • 雨の吹き込み方向とシーリングの明確な割れ位置が一致
    • サッシ下ではなく縦枠周辺のみ濡れ跡がある
  • 防水シートや水切りシートまで疑うべきケース

    • 窓下のクロス・巾木・床の三点セットがじわっと傷んでいる
    • 雨量よりも「雨の時間の長さ」に応じて染みが広がる
    • シーリング打ち替え後も数回の豪雨で症状が再発する

ここまで進むと、外壁の一部を剥がして先張り防水シートと防水テープ、サッシ下の水切り納まりを確認する必要が出てきます。サッシ防水工事と内装補修をセットで見ないと、本当のゴールに辿り着きません。

たった数千円と30分の手間を惜しんで数十万円失った「もったいない」比較ストーリー

最後に、現場でよく話題になる「もったいない比較」を整理しておきます。

段階 かけた手間と費用 放置した結果の費用感
新築時に水切りシート立ち上がりと防水テープ角処理を丁寧に施工 数千円+30分前後 追加費用ほぼゼロ
クロスの黄ばみ初期に原因調査し、部分的な外壁撤去と再施工 数万円〜十数万円 被害範囲は窓周りに限定
数年放置し、内装だけ何度も補修 クロス・床の張り替えを複数回 外壁+下地+サッシ周り全面やり直しで数十万円超え

防水テープも防水シートも、材料単価自体は高くありません。差がつくのは「水をどこに逃がすか」を想像しながら、開口部の納まりを組み立てられるかどうかです。施工直後はきれいに見えても、数年後にクロスと床が答え合わせをしてくれます。サッシ周りのちょっとしたにじみを軽く見ないことが、家と財布を守るいちばん現実的な防水対策と言えます。

神奈川でサッシのにじみから内装補修までを一貫して考える視点

内装リフォーム現場から直送!サッシ周りトラブルのリアル事例集

サッシの「うっすらにじみ」を甘く見ると、数年後にクロスとフローリング一帯のやり直し、というケースが少なくありません。業界で実際に多いのは次のようなパターンです。

  • 窓下だけクロスがじわっと黄ばむ

  • 窓台の木口が黒ずみ、指で押すと柔らかい

  • フローリング端部だけ反り・浮き・カビ

多くの場合、外壁側では先張り防水シートの立ち上がり不足や水切りシート施工ミス、防水テープ角部の逆重ねが絡んでいます。室内で見えるのは「結果」だけなので、原因をクロスや床材の品質だと誤解しやすい点が、補修費用を膨らませる落とし穴です。

室内の症状 外側で疑うべきポイント
窓下だけの黄ばみ・黒ずみ サッシ下水切りシートの立ち上がり、防水テープの逆段差
窓台木口の膨れ 先張り防水シートの切り欠き過大、ブチルテープの浮き
フローリング端部のカビ・浮き 透湿防水シートのめくれ、タッカー穴からの浸入

相談者とLINEやメールで交わされる「クロスだけ直せば大丈夫?」の大誤解

相談の入り口は「クロスだけ張り替えればきれいになりますか?」が圧倒的に多いです。ところが、めくってみると石膏ボードがふやけ、その奥の柱や合板まで含水していることもあります。

私の視点で言いますと、内装側でチェックすべきポイントは次の3つです。

  • クロスを軽く押してみて、ふかふかしていないか

  • 雨の日のあと、サッシ周りだけ冷たく湿っていないか

  • においが「カビ臭・土臭」に近くないか

これらが揃っている場合、表面だけ直しても再発しやすく、外壁側の防水テープや防水シート施工そのものを疑う段階に入ります。問い合わせ時点でこのラインを共有しておくと、余計なやり直しを避けやすくなります。

相談者の希望 本当に必要なチェック
安くクロスだけ張り替えたい 下地の含水、サッシ廻りの水の通り道の確認
シーリング打ち増しだけ サッシ排水経路と水切り納まりの確認

サッシの防水テープ施工から内装プチリフォームへ―第三の視点で暮らしを守る方法

サッシの防水処理は本来、構造側と外装側の仕事ですが、そのミスが最初に「声を上げる」のは室内のクロスと床です。ここで大事なのが、次のような第三の視点です。

  • 構造・外装の視点

    サッシ下立ち上がり、水切りシート、防水テープの重ね順、タッカー位置を確認する視点

  • 内装の視点

    クロス・床・窓枠の症状から、水がどこを伝ってきているかを逆算する視点

  • 住まい手の視点

    「今は応急処置で済ませる部分」と「早めに専門業者へ振るべき部分」を切り分ける視点

神奈川エリアのように海風や雨量の影響を受けやすい地域では、にじみの段階でこの3つを同時に見ることが、家の寿命と補修費用を左右します。内装のプチリフォームを検討する際も、サッシ周りの防水テープと防水シート施工の状態まで一緒に点検してもらう発想が、結果的に一番コスパの良い選択になりやすいです。

本記事執筆にあたって

著者 – こまリフォ

こまリフォとして内装工事をしていると、「窓下のクロスが黄ばんできたから張り替えてほしい」という相談を受けることがあります。ところが実際にめくってみると、原因の多くはアルミサッシ廻りの防水テープや防水シートの施工不良です。築8年のベランダサッシで、クロス張り替えだけのつもりが、下地合板まで腐っていてサッシ廻りのやり直しに30万円以上かかった現場もありました。本来なら、新築時に数千円と30分ほどの手間をかけていれば避けられた内容です。逆に、雨染みを心配したお客様がネット動画を見ながらサッシ排水穴まで防水テープで塞いでしまい、室内側のフローリングが一気にダメになったケースも経験しています。私たちは「クロスをきれいにする会社」ではなく、「室内を長く快適に保つ会社」でありたいので、内装側から見えるサインと、外部の防水テープ施工を結び付けて説明する必要性を強く感じてきました。この記事では、現場で実際に見てきた失敗例をもとに、どこまでが応急処置で、どこからはプロに任せるべきかを共有し、読んだ方が「今、何を確認すべきか」を自分で判断できるようになってほしいと思い書いています。

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